アンティーク着物を見分けるポイントは？

アンティーク着物を見分けるポイントは？

アンティーク着物は歴史や伝統が詰まった貴重なアイテムであり、多くの人々に愛されています。しかし、市場には本物の着物を偽造した商品も存在します。ここでは、年代物な着物を見分けるための重要なポイントについて解説します。 アンティーク着物は、伝統的な素材と染め技術を使用して作られていて、本物のアンティーク着物は、絹や綿などの天然素材で染められており、手作業で染められていることが多いです。着物の質感や柄の美しさを確認し、手作業の独特な風合いに注目しましょう。 そして年代物の着物には、その時代の特徴的なデザインや柄が見られ、歴史的な時代背景を反映したデザインや、伝統的な柄が特徴的なのでモダンなデザインやキャラクター柄のものは、本物のアンティーク着物ではない可能性があります。 また、伝統的な着物は長い年月を経てきたものが多いため、色あせや経年変化が見られることがあり、これらの変化が無いものは、新品やレプリカの可能性が高いので色の鮮やかさや風合いをよく見分けることで、味わいのある古さを感じられるか確認しましょう。

現代の着物とは異なる特徴を持つアンティーク着物

アンティーク着物は、現代の着物とは違った特徴を持っており、特に紅絹と呼ばれる素材が使われて裏地が赤く構成されている点は他にはない大きな魅力となっています。胴裏の部分が赤くなっている着物は、アンティーク着物として高い価値があるとされており、時代によっては襟や袖の一部が赤くなっているものもありますが、それは戦後につくられたもので偶然赤い布を使っているだけのものになります。また、丈感にも大きな違いがあり、現代の着物は掛け衿を帯に隠しながら着用したり衣紋を大幅に抜くような見せ方をし、特に指定の形があるわけではなく着用する本人がこういった部分も調整できるようになっています。一方でアンティーク着物は、掛け衿を大きく見せるつくりになっていて、見せないようにするなどの調整を行うことができないので、このような掛け衿の部分も違いの一つといえます。現代の着物とは異なる特徴を数多く持ったアンティーク着物を上手に着こなすことができれば、おしゃれ上級者と評価されることも少なくありません。